思い出の本それいけ!ズッコケ三人組のお話です。
ズッコケ三人組って?
那須正幹さん原作の児童文学シリーズの一つです。
小学校低学年向けの本で、小学校の図書館にもズラーっとシリーズが並んでいることが多く、
読んだことは無くても、本を目にしたこのある方は多いのではないでしょうか。
私も小学生時代、
このズッコケシリーズ、
学校の怪談シリーズ、
シートン動物記、
ファーブル昆虫記、
など図書館でよく借りてました。
ズッコケ三人組というだけあって、
小学生3人組が物語の主人公です。
良平(ハチベエ)
三吉(モーちゃん)
正太郎(ハカセ)
1978年、最初の1冊目となる
『それいけ!ズッコケ三人組』
が発売されました。
このズッコケシリーズですが、
読まれた方も多いと思いますが、
最終巻まで読んだ方は少ないと思います。
それはなぜか?
26年間続いているので、
1巻発売当時、7歳だった子供は最終巻発売時には、
33歳になってます。
卒業で完結!?
ついにズッコケシリーズ50作目で、
ハチベエたち3人は卒業式を迎えます。
刊行されて24年!
ついに感動のフィナーレ!!
ハチベエたちも感慨にふけり、
本文内でこんな言葉を残しています。
「とくに六年は長かったねえ。なんだか二十六年くらい、ずっと六年生やってたみたいな気がする」
と。
最後の最後までドタバタな感じで卒業式を迎える三人。
これで完結かと思ったら・・・・
まだ続いた
感動のフィナーレを迎えた翌年。
あのズッコケ三人組がかえってきた!!
ズッコケ中年組!!!
卒業から27年後の3人のシリーズがまた始まりました。
3人とも40歳を超えて、
最初の頃の読者と同じくらいの年齢に一気に駆け上がりました。
このシリーズから年2巻の刊行から、
1巻の刊行になったのですが、
こちら中年シリーズは、
3人ともリアルタイムで年を取っていきます。
つまり2巻ではみんな1歳年食ってるわけです。
この中年組シリーズですが、
小学生時代の感覚で読むと、
結構ダークです。
3人の友情は続いてますが、
それぞれ順風満帆な人生を歩んできたとは言い難い内容となってます。
この中年組シリーズもなんだかんだで、
10年続きます。
知りたくなかった3人の将来・・・
それぞれ簡潔にですが、中年シリーズを通してどのような
人生を歩んできたのかを記しておきます。
ハチベエ
親の反対を押し切り、実家の八百屋をたたんでコンビニ経営。
同窓会で再開したケイコちゃんといい仲になって、デキ婚!
長男はヒッキーだったが、親友の夢を継ぐために就職するも、その後フリーターに。
中年シリーズ中に長男もデキ婚。
次男はリア充。
その後ハチベエは市議会議員に立候補し・・・
モーチャン
就職した会社が倒産。
実家に帰ってきて、レンタルビデオ店でアルバイトをし、その後インテリア会社に無事就職。
結婚し子持ち。
倒産した会社時代の取引先の彼女と知り合い、そのまま結婚し、家族で故郷に帰ってきた。
娘は中学時代に激しいいじめにあってしまうが・・・
よくハチベエと釣りをしている。
ハカセ
夢だった博物館に学芸員になれず、
浪人し社会科の教諭に。
一時期付き合っていた彼女がいたが、
彼女が不倫の恋に夢中になり破局。女性不信に。
44歳まで独身だったが、45歳の時に小学生時代の友達ヨッコと結婚。
この年で長女をもうける。
簡単な流れを書くとこんな具合です。
シリーズの途中で、恩師の死を経験したり、
いじめ問題、
裁判員制度を体験したり、
不倫やらなんやら、
なんだか
ワンピースを読んでいたら、
気づいたら島耕作を読んでいた。
くらい内容が変わってます。
本当の本当に完結!
そしていよいよ本当に完結の時が来ます。
タイトルは
ズッコケ熟年三人組
これが最終巻です。
内容は
ミドリ市内で大雨による土砂災害が起こり・・・。
大人になった3人はどのようにこの状況に立ち向かっていくのか!?
3人の友情から始まった物語は、
家族愛、
地域愛
そして変わらない友情
をプラスして
果たして結末は・・・
まとめ
定番児童文学シリーズのズッコケ三人組ですが、
意外なことに2015年まで話は続いていました。
読者の想像した未来とおそらく違う
人生の歩みをたどってきた三人ですが、
彼らのお話も37年間でお終いとなりました。
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