洞窟おじさんってご存知ですか?
13歳のとき親からの虐待を逃れるため家出をし、
足尾銅山、富士の樹海、小貝川と各地を転々としながら43年間一人で生きてきた男性の話です。
この話は、本やドラマにもなっていて自分は本で知りました。
13歳の少年がサバイバル生活
この話は、家出をしたときから洞窟おじさんが飢えをしのぐため自動販売機を壊し、
逮捕されるまでがまとめられていますが、
中でも壮絶なのが、
子ども時代の洞窟暮らしの場面です。
13さいの少年が愛犬(後から追ってきた)とともに、
足尾銅山の廃坑の洞窟で過ごすんですが、
もうサバイバル能力高すぎです!!
13歳の少年が、山で一人過ごすんです。
蛇やかえるを食べたり、
こうもりを食べたりと、
愛犬のシロと死別後も一人で転々とし、
熊に襲われたり。
学校にもろくに通っていなかったので、
字も読めず、お金の概念も知らず。
中でも1番衝撃的だったのは、
洞窟おじさんが知っている電話といえば、
ジブリ映画のトトロに出てくるような電話。
なっていたそうです。
携帯電話は怖くて使えなかったそうな。
他にも冬山で銃を持ったハンターに追いかけられた事もあったそうです。
人との交流
山で取れた山菜などが売れることを知り、
採取して売るようになり、
徐々に他の人との交流が増えてきた洞窟おじさん。
お金の価値が分からず、一山300円でなんでも売ってたそうで、
その値札も字がかけないので、通りがかりの人に書いてもらっていたと。
徐々に山でのサバイバル生活も減り、
山菜を売ったり、農家の手伝いをしてご飯をいただいて生活をしていました。
一度は死ぬことを考えて富士の樹海へ向かった洞窟おじさんですが、
他の人の自殺を目にし、気持ちが変わり今度は川での放浪生活へ。
そこでも釣った魚を売ったりし、釣り仲間もできて、
虐待から逃れるため家出をし、極力人との接触を避けていた洞窟おじさんですが、
だんだんと仲間ができて、夜みんなが居なくなった後、
一人の時間がさびしいと思ったのは初めて
と語ってました。
元社長のホームレス、通称「先生」から字の読み書きを習い、
わざわざ店を覗かなくてもなんの店かわかるようになったのは衝撃的だったと。
他にも時間を教えてもらったり。(時計が読めなかった)
とにかくこんな感じで13歳の頃家出をした洞窟おじさんは、
警察に捕まるまでの43年間、
サバイバル生活を続けたわけです。
読んでみての感想
まずは洞窟おじさんのサバイバル能力の高さに驚かされました。
13歳の少年が、
住居を構え、
動物を捌き、
ただ一人で山の中で生きてきた様子が、
本人の語り口調で書かれています。
人間、やろうと思えばここまでできるのか!
と驚きの連続でした。
それに人と関わることを恐れていた洞窟おじさんの心情の変化が、
わかります。
嘘のような本当の話。
日本で実際にあった話です。
結構面白かったのでチェックしてみてください。
個人的には映像より本のほうがオススメです。
ちなみに洞窟おじさんは現在、
自立支援施設の職員として働いておられるそうです。
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